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ワインツアーのコーディネータがワイン、オリーブオイル、作ってみたらおいしかった手抜きレシピ等を紹介。AIS公認ワインとオリーブオイルのソムリエですが…まあ、「のむりえ」です。


by のむりゃーも

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ブラ産サルシッチャDOP

ピエモンテにある小さなトラットリーアで久々にブラ産サルシッチャ(ソーセージ)をいただきました。
ブラ産サルシッチャDOP_f0160984_19501476.jpg


ブラ産サルシッチャのブルスケッタ!生のサルシッチャが口の中でとろ~り と解けていくような食感がなんともいえません。紫タマネギのスライスが味にアクセントを出してくれます。

ブラ産サルシッチャ (Salsiccia di Bra)はピエモンテ、クネオ (Cuneo)地域の地元特産物。

牛肉で作るのが特徴です。
牛のお腹の部分を使用しますが、それだけれは脂分が足りないので、2割の割合でブタのPANCETTAを混ぜ、さらに、コリアンダーやグローブ、シナモン、ナツメグ、メースなど多くのスパイスと天然香料を加え、これを子羊の腸に詰め込み完成。

通常、新鮮な出来立をフレッシュなまま生で食されます。冷蔵庫(0℃~4℃)で5日間ぐらいは保存可能。

ブラ産サルシッチャDOP_f0160984_19495026.jpg

これは、ブラ産サルシッチァをズッキーニで調理したもオレケッタ・パスタ。トラディショナルではないけれど、南イタリアのパスタを利用した「変り系」パスタのアイディア。

牛肉のソーセージの誕生は結構単純で、この付近にユダヤ教徒の集落があったためだそうです。その昔は
ブラ産以外のソーセージは全て牛肉を使うことが禁止されたこともあるそうで (クネオ県の特産物ページより)、「イタリアでは唯一の牛肉ソーセージだった」 という歴史も興味深いですね。

ブラはハムも有名。この地方のワインと一緒に楽しみたい一品です。
# by nomuzooo | 2013-09-08 20:34 | おいしかった思い出

「LUCI LUCI」…シチリア文芸とワインの架け橋

先日ミラノのとある地中海料理レストランで試した白ワイン。
エトナワインDOCです。
「LUCI LUCI」…シチリア文芸とワインの架け橋_f0160984_19264473.jpg


名前は「ルチルチ(LUCI ILUCI)」カリカンテにカタラットがほんの少しブレンドされているそう。
生産ワイナリーは「Al Casntara」。エトナ山中「ランダツッオ」にある若いワイナリーのひとつ。

新生ワイナリーらしく、ラベルも個性的ですが、このワイナリーのモットーは「地元の文芸とワインの架け橋」
のようです。

生産される全てのワインの名前はそれぞれ地元の詩人の作品に捧げられ、それをテーマにしたラベルも地元アーティストのもの。

ちなみにこの「ルーチルーチ *光という意味」は19世紀後半から20世紀にかけての詩人ニーノ・マルトーリオの作品。この時期はシチリア文学界の最盛期のひとつだと思いますが、彼はシチリア方言で詩を書いています。こういったところも超DOCですよね。


エトナ山麓、ネブロディ山麓、標高650mで生産されたブドウを、枝を取らずそのまま搾り、モストを48時間デキャンタしてステンレスタンクに入れた後12から14℃で約15日間発酵。その後、タンクの移し変え作業で大まかな残留物を取り除きマロラッティク発酵、さらに同じタンクで6ヶ月ねかされます。

色は黄色がかった薄い小麦色、ホワイトフローラル系の香りやフルーティーな香りの他、カリカンテ種の特徴でもあるミネラルなども感じられます。

フレッシュな酸も感じられるミディアムボディーですが、後味にはしっかりとしたミネラル感が残ります。

シーフードやチキンなどと相性がよさそう。

ワイナリーの名前「AL CANTARA(アルカンタラ)」はワイナリーが位地する近くの川の名前ですが、アラビア語では「橋」という意味だそう。(ワイナリー公式サイトより)

伝統と技術、ワインと文芸、その土地の様々なオリジナリティーを一本のワインにミックスさせたような興味深いワインです。
# by nomuzooo | 2013-08-09 20:10 | シチリアワイン

エジプトワイン「Giardin Du Nil」

カイロの日本食レストランでトライしたワイン。エジプトは古代よりワイン作りが行われていたにもかかわらず、宗教上の理由からアルコール類は公に手に入りにくい場所。

そういう意味、ワイン作りはかなり遅れているのが現状です。

そんな状況の中で、がんばっているワイナリーのひとつが「Kouroum of the Nile

このワイナリーが生産するオーガニックワインで、赤と白があります。今回は「白」をテイスティング。
エジプトワイン「Giardin Du Nil」_f0160984_1551783.jpg


ナイル・デルタ地区で作られたシャドルネーとベルメンティーノのブレンドです。
カラーは透明感があり、かなり薄めの小麦色。香りは爽やかなライム系に、ほんのりと若いパインのようなフレッシュなものです。口に含むとすぐに感じられるのは酸味。でも、後味にはミネラルも感じられました。

このワイナリーは地下100mに井戸をもち、そこから水をくみ上げ早朝に水撒きが行われるというテクニックをとっているそう(ワイナリーサイトより)。日中の強い日差しで早朝にまかれた水が蒸発をはじめ、さらに風によってブドウ畑付近の温度を下げるのだそう。

数年間の研究の末、土地にマッチしそうなブドウ種類を生産に使っているそうです。
現在、ワインとして生産されるブドウの種類は

赤 カベルネ、メルロー、プティ・ヴァルドー
白 シャドルネー、ベルメンティーノ、ビオニエール、モスカート・ディ・アレッサンドリア

など。

その他、ローカルグレープ「BANNATI」とグレナッシュ、モンテプルチャーノなどをブレンドしたロゼワインも生産してます。

ヨーロッパの品質と比べればどうしてもマダマダという感はありますが、ワイン生産が難しいエジプトでもこんなに努力しているワイナリーがあるんです。

是非、応援したいです。
# by nomuzooo | 2013-08-01 02:36 | 世界のワイン

ヴァルテリーナ・スペリオーレ

Valtellina Superioreは北イタリア、ロンバルディア州のDOCGワインです。
ヴァルテリーナはロンバルディア州のワイン生産では一番重要の地域と言っても過言ではないでしょう。

東から西に向く斜面をもつ険しい山に囲まれた地域で、Terrazzamenti(テラツッアメンティ)という狭い段々畑のようなところでブドウを栽培するため、機械作業は不可。全て手作業です。

ヴァルテリーナスペリオーレの使用ブドウの90%が「ネビオロ」。ピエモンテではあの有名なバローロやバルバレスコに使われるブドウです。このあたりでは「キャヴェンネスカ」と呼ばれているそうですが。
ヴァルテリーナ・スペリオーレ_f0160984_131282.jpg


ブドウの生産地により5つの地域(Sassella, Grumello, Inferno, Valgella, Maroggia.)に分けられますが、一番興味深いのはINFERNO(日本語訳 地獄)かも。この地域は夏「灼熱地獄のように」暑くなるということからこの名前がつけられているとされていますが、この暑さがブドウをより熟してくれるのです。

アルコール規定は12度以上、24ヶ月の熟成期間(うち12ヶ月は樽)が義務づけられています。3年以上寝かせられたものは「リセルヴァ(RISERVA)」と称すことも可能。

色はルビー色にちょっと小麦のような反射
香りは、バラやチェリーのアルコール漬け、くるみ、スパイスなどが感じられ、ボディー豊かで酸とタンニンがしっかり感じられる辛口。後味も香りとともにゆっくりと広がります。

ボディーがしっかりしているだけに、やはり地元のピッオッケリやポレンタ、またはじっくり煮たお肉などと相性がよいですね。

ミラノからヴァルテリーナまでは車で約1時間半程度。ちょっと足を伸ばしてヴァルテリーナのおいしい郷土料理とワインを楽しむのもオツなものです。
# by nomuzooo | 2013-04-05 01:15 | イタリアワイン

サルディーニャ島、「セミダーノ」種のワイン

サルデーニャ島のワインといえば、やっぱりヴェルメンティーノやカンノナウがよく知られてますが、「セミダーノ(SEMIDANO)」は、知らない人もいるようです。

サルディーニャ中西部、オリスターノ県にあるモゴロにあるレストランで、地元のワイナリーが生産するセミダーノをレストランで注文してみました。
サルディーニャ島、「セミダーノ」種のワイン_f0160984_081919.jpg

CANTINA DI MOGOROのANASTASIAです。

セミダーノは1780頃からサルディーニャ北部で生産されてるそうです。平地で石灰が多い土地を好みサルディーニャ島のどこの土地でも生育が可能らしいですが、ブドウの実は比較的小さく、大量生産には向かない品種のようです。

セミダーノのワインはカリアリ、ヌオーロ、サッサリ、オリスターノ地区のDOCとして認定(Sardegna Semidano DOC)されてます。
白ワインでアルコール最低11%、最低13%のスペリオーレやスプマンテ、パッシート(甘口ワイン)の種類があり、セミダノ種85%、その他は地域の白ブドウが含まれていることもあります。

ANASTASIAのセミダノはモゴロ地区のDOC.
モゴロ地区はセミダノ種が最もその特徴を発揮できる地区とも言われています。
アルコール12,5%、セミダノ100%!
色は麦色系。アルコール分が強いのになると金色っぽいのもあります。ハーブ系、白フローラル系の香りと柔らかな酸、しっかりしたミネラルが感じられ、後味も結構長くつづきました。

フレッシュで、とてもバランスのよいワインなのでアペリティーボ、シ-フードパスタや野菜系料理、魚やチキン料理となんでもいけそうな万能選手です。

私は地元のパスタ「ボンゴレのフレゴラ」と合わせました。
# by nomuzooo | 2013-02-12 00:40 | イタリアワイン

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